地方議会はどう変わるべきか 【其の3、パネリスト / 金井利之氏編】

 其の3では、「地方議会はどう変わるべきか-首長と議会の新たな関係」のパネルディスカッションで、パネリストを務めた東京大学大学院教授の金井利之氏については、言葉は柔らかかったが穂坂邦夫氏のコーナーでも記しているようにかなり厳しく深層心理をつく理論であった。そして、自己紹介でも専門は自治体行政学なので行政学にとって議会はもっとも縁遠い存在と言い切っている。
 
 そんなことから、なぜ、政治学者(特に議会研究者)が沢山いるのに関心を持ってもらえないのか?地方議会は行政権の一部!(だから、口利き・どぶ板と形容される・・・)

 「首長と議会の新たな関係」を転換する対策として・・
  ① 議員定数を3以下の超少数に限定
    理論矛盾であるが、議員定数が1人になれば、議会=議員は強力になる  
     (「抜け駆け」ができない人数が重要=世論を気にしたり、
       首長に付いてしまい議会の一枚岩を崩してしまうことであろう)

  ② 強力な議会多数派/幹部会/議長の形成
     議会の組織正統化を要する
     議会のほとんどの権限を議長に持たす/幹部会を構成し委任する
     
  ③ 議員個人で行動できる権限を拡大
     議員を地区制、地区行政権を付与(事実上の区長公選とし、
    区長=市議兼任制とする)
     或いは、1人(少人数)委員会制にする
      例、地区別委員会:地区代表の少数議員のみで構成され、地区に
                   関する全議決事件を審査する
         政策別委員会:現在の委員会規模が多いことから・・・

 多数決で議決されることから、全会一致とか各会派代表者による全会一致制とか出ないと首長に対する与野党感覚で議員間の「抜け駆け」と首長による「分割統治」を招きやすいことや、議会と住民と一体化しないと首長側に対し、住民と議会が競わされ分割支配されやすい・・・など、歯に衣を着せず独自の持論を述べられておられます。
 思い当たる節があるのでは・・・、何故なら、「行政権を持たない議会と協働しても、住民にはメリットがない」と言い切っています。

 この方は、「議会は不十分ながらも、いろいろ努力しているので、これ以上の期待は現実的ではない」とまとめ、従前述べている対策も非現実的であり、「議会・議員」に期待しないという識者・世論の意識改革が必要であるらしいです。


 いかに議会が一枚岩にならず、役職(議長等)のために労力を使うようでは「議会が首長・行政職員を統制する」という行政学で言う行政統制論での基本的視点では、現実的に無理といっているようである。

 言われているように、議長にすべての権限があるが如く振る舞える者の存在か、最高決定機関である「議会幹部会」が条例で設置できれば、もっと住民に分かりやすい首長と議会のお互いの立場を示せるかもしれない。 

 それにしても、自身を議会とは縁遠い自治体行政学者として、かなり大胆にて奮起を促すが如く刺激的な発言も、これからの議会の立場、或いは議員として務めていくには覚悟して耳を傾けても止もう得ないであろうと感じた・・・

 
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  by mikikazu82 | 2009-11-04 20:38 | ミキカズの活動日記

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