馬越「岩屋堂」で、西国三十三箇所巡り
この大きな岩の下にお堂があり、本尊は観音(石像)さまである。
そして、西国三十三箇所の霊場の観音石像が所狭しと並んでいる。ここは天狗岩屋と呼ばれ西国への巡礼者たちが参っていたったとのことである。そう言えばこの山は天狗倉山、山岳信仰との結びつきもあるのか?
ここへは世界遺産熊野古道馬越峠道より馬越道路を天満方面へ進むと、集落のはずれに入り口が見えてくる。
左の階段を登りだすとしばらくは開墾した農地があるが、そこから少し登ると山林となり、そして、信仰のための道に石畳がきれいに積まれている・・・
巡礼の道は何処も彼処も薄暗いのが常のようで、林道のほかに景色などどこにも開けてこないのである。
写真を写しながら20分くらい登ると、今度は右になだらかは道を進む・・・、ひと谷手前くらいから石仏が迎えてくれる。
ちょうど岩屋堂へ近づく手前の谷で水が湧き出ている。垢離を掻くのに適している。
この谷の湧き水で手を清め口を濯ぐ・・・、どこの神仏に近づくときでもしきたりは同じであろう。
この手前が山門のようになっており、石段を登る両脇に石仏が建立されている。
市の文化財として指定されているが、お堂の外には何処かの一族の墓もいくつかある。
墓標は、平家の落武者を弔っているようである。
お堂にお参りし帰ろうとして足元を見ると、シャガ(射千)の花が咲いていた。シャガはアヤメ科アヤメ属の多年草で、原産地は中国。日本でも津軽半島より南の各地に野生していますが、これは中国から渡来したものと言われています。たいへんに古い時代に渡来した、いわゆる史前帰化植物のひとつです。
種子を持たない三倍体で、尾鷲から熊野古道馬越峠へ向かう道や中村山公園の北側の竹林よりのあまり陽のあたらない所などに小さな群生が見られる。多分人の手によって植えられたのだろう・・・
この写真は、シャガの群生である。足元が悪かったので近くまで行って写真を写すことができなかった。
岩屋堂の右側には白蛇神社がある。
こちらの谷も水がよく湧き出ており、静けさの中にせせらぎの音と野鳥の鳴き声を聞くだけである。
帰ろうとしている時間帯は、すでに陽も落ちかけているので林の中ではより薄暗さと静けさだけが漂う。
それでも、帰りには尾鷲ヒノキの美林を眺め、登りでは気が付かなかったこの石も、下りでは、こいつは亀やなぁ・・と一人笑いをしながら写真を写した。
ほんまに、3連休は観音さん関係することばかりやったなぁ・・・、陽が落ちないうちに山を降りやなあかん!ということで・・・(ヒノキ林の向こうに見える山は、東側から見る便石山の頂である)
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by mikikazu82 | 2010-03-22 20:00 | 尾鷲よいとこ四方八方