中部電力の『木質バイオマス発電』を視察する。
石炭を燃料とする碧南火力発電所(愛知県碧南市/410万kw)では、2009年から木質バイオマス燃料を混焼して発電しています。岩田市長がそれらを視察されると言うことで、同行視察の打診を受けた小生も参加した。
写真は、少し離れた埠頭から見る碧南化力発電所です。
発電出力の約1.5%を木質バイオマス燃料で賄うもので、石炭使用量の抑制により年間約30万トンのCO2削減効果があるそうです。
写真左に見えるのは、石炭+木質バイオマスが燃焼室に運ばれくるコンベアーです。
この建物の後ろ側には、ユーカリなど木質バイオマスの流入口や集積するサイロがあります。
左側の建物からコンテナに詰め込んだチップを流し込みます。そして後ろにある円柱型のサイロへ集積し、コンベアーで次のステップとして篩いにかけ、石炭に対して1.5%混ぜて燃焼室へ送られます。
歓迎の挨拶をしていただいた碧南火力発電所/大塚 智所長さん。
右端は、「環境への挑戦。」と題した中部電力の地域温暖化防止の取り組みについて、説明していただいた執行役員で環境・立地本部の坂口 光環境部長さん。
尾鷲出身とのことです。
木の種類により、少しづつ燃焼効率も違うようです。
ついでに、石炭や木質バイオマスとなるチップの集積場も見学しました。
年間1万トンを使用する石炭で、この量など1ヶ月で燃やしてしまうそうです。
同じユーカリでも、国が違えば特色も違うようです。
この他にもアーモンドのチップなどもあった。
この火力へは、燃料としてチップが入ってくるそうです。
これらの国ではパルプを扱っているので、チップ(破砕されている)状態で船舶により輸入される。
中部電力㈱では、2つの大きな地球環境問題として地球温暖化対策と生物多様性の保全に対し、創造的かつ多様な対策が必要として、2009年の新エネ1%、水力8%、石油等4%、LNG44%、石炭23%、原子力20%から2018(2020)年に新エネ1%、水力8%、石油等3%、LNG42%、石炭20%、原子力26%に発電電力構成の計画を立てCO2の排出量の削減(2012年までに0.371kg-co2/kwh)を計画していることから、木質バイオマス発電に対する安定的なチップ供給(それぞれの木の特徴による燃焼効率など)をおこなうための研究が日々進められている。
帰りには、あいち臨空新エネルギー実証研究エリアへ寄り、スターリングエンジン発電システムも視察しました。
この施設は愛知万博の理念と成果を承継し新エネルギー実証研究を進めているところで、愛知万博で使用されていた様々な発電システムがそのまま利用されたいます。
そして、小生らが説明を受けたのは、スターリングエンジン発電システムです。
スターリングエンジンとは外燃機関で、シリンダ中にガスを封じ、外部からの加熱、冷却(によるシリンダ内の気体の膨張、収縮)でピストン運動を起こすシステムで、今回実証しているものはスターリング・デンマーク社のもので、加熱燃料として木質バイオマス利用のスターリングエンジン発電システム(右の写真)で、発熱効率28%で32kwの出力があり、この実証施設の電力を賄っていた。
ちなみにここの施設にいるテクノ中部㈱の社員も尾鷲から単身赴任されたいる方だった。
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碧南火力発電所のあらまし
by mikikazu82 | 2010-05-10 23:41 | ミキカズの活動日記