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議会が市民懇談会を行なう。

 議会が4日(土)の夜間、尾鷲中央公民館で市民懇談会を開催した。

 この懇談会は、議員定数などを中心に次期改選(平成25年5月)1ヵ年くらい前までに議会のあり方として、議員定数や議会中継など議会改革として結論付けようとして始めたことで、5月に第1回目を三木浦地区で開催した。その後各地区を回るような計画となっていた。そこで今回は中心市街地に組織を持つ市自治会連合会(高田大禮会長)に、南議長が呼びかける形で2度目の開催となった。

 30人を少し上回る出席があったが、結局は各地区の会長というより連合会役員や理事を中心に、夜分お疲れのところを集まってくれたようであった。

 そして連合会会長自らが会員住民の声を集約したものとして、懇談会直前に「市議会あて要望などの伝達について」というペーパーが配られたが、内容的には事前にいただくべきものだった。議員の中には議員定数について資料を作成してきたものもいたことから、多くの議員は主たる懇談がそうであろうと考えていたようであったが、結局は・・・・

 この日の自治会連合会側からの発言は、

①議員は選挙公約を守っているか。健康にすぐれない議員は時期改選には心して下さい。
  未来を考える女性の会から、市民の声をどのように把握しているかとか、市の課題、市と議会の関係についてなど10項目くらいのアンケートらしきものが検討されていると予告をいただいた。

②海洋深層水取水管事故については、事業開始時に事故の想定を議論しなかったのか。管外視察を行なっているが、どのような目的で調査しどのように活かされているか。

③今日の会合のように集まりが悪いのは何故か。(執行部の市政懇談会も同人数くらいだったが、何故か議会開催ではそういう問いとなった。

④駅前についてどう思うか。もっと活性化を考えなくてはならないのではないか。

⑤中心市街地の河川・河口が浅くなっている。(これは県の管轄であるので伝えるということに・・・)

⑥ケーブルテレビをひいても議会中継も無い。どうなっているのか。

⑦議員定数を減らせ!

⑧雨の日など身障者用駐車場が不便である。

⑨住民自治を推進するためには、自治会(連合会の?)の役員のなりてが無い議員や市職は進んで参加をしてほしい。

⑩地域医療を守るために尾鷲総合病院を市民が愛する医療機関に・・・、(議会はすでにそのような病院作りを勧めているが、産婦人科医師問題での一部議員の発言や以前の赤字指摘発言が頭に残っているようである)

⑪議員報酬や議員定数を見直すべきである。

⑫議会自らが施策について提案するくらいの活動をすべきだ。

⑬議員の仕事時間について、会津若松市議会のように明確にすること。

 その他に、国民健康保険税の見直しについて、「所管委員会での議員の滞納について、徴収率を上げろ発言はけしからん!」的指摘があった。内山鉄芳委員長が答弁するものと思いきや進行担当者によって、この場での返答なしとなった。
 このことは、滞納が増えれば増えるだけ改定率が高くなるからで、滞納問題については議員とて相談を受ければ、税務課担当職員との間に入り何とか収めやすいような話し合いの場をと心がけている。
 この件は、再度付託審査時に発言する議員もいると思われる。

・・・であった。答弁はほとんどの議員ができるであろうと思うが、議長や所管の委員長をさておくことはできないことや「聴く」ことを主として・・・としてあることから、個人議会報告会や有志の懇談会のように得意なことだからと全参加メンバーに発言時間を振ったりということができないのがこの懇談会である。


 そして最後に発言された方のことばは、『小異を捨てて大同につく』であった。ここでもNHK大河ドラマ「龍馬伝」が引用される・・・、数日前にも「議会も、この景気の悪さを何とかしてくださいよ!」と若い経営者に・・・、「議会は、市長(執行機関)ともっとこれからどうしていくのか建設的な議論をしてください!」と要望された。市長と議員ではなく、議会は・・・と表現した。これも同じで『小異を捨てて大同につく』であろう。議員に景気の悪さとかを知っているのか、知っていれば議員活動も・・・と、議会全体一心になって取り組むことを言っているのだろう。


 こういった懇談会は、初めから趣旨を明確にすることと進行を担当するものがそのように仕切ることが肝要のようである。議員個人が率先して発言していいのかといえば、ほとんどの議員が議長や委員長の立場を尊重しているし、この場に及んで自己アピール・・・、普通は行なわないものである。

 「市議会あて要望など」のようなものは、事前にいただくことのほうが効果が出るように思ったが、この中に、自治会連合会に加入していない賀田地区の問題も入っている。
 この採石業に係る問題は既存業者のことも新規参入業者ことも調査し、そのうえで生活苦まで訴えている賀田地区住民の大きな声を聴き、そして県(特に野呂知事の発言)の判断を重視している問題である。
 ましてや産業振興についても十分に承知しているが、環境問題についての決め事が進んでいないのが現実である。この環境問題については現在策定のために審議されている第6次総合計画でも現実問題として具体的な明記をするように取り上げられているようであるし、自治会連合会からも水道水源保護審議会のメンバーとして参加していただき現地視察までして理解していただいていると思われる。また、賀田地区住民そのものは環境の改善を願っており産業としての採石業を否定はしていないことから、市や議会はもとより県当局の指導をいただき共生できる地域づくりが主とした課題となって解決されるべきとの動きである。


 元々、「議会のあり方を率直に聴こう」というのが、懇談会スタート時点での議会運営委員会や全員協議会での承諾ごとであった。しかし、この懇談会の帰りに参加した方より「議会改革や議員定数など市民には全体が分かりにくい部分があるから、議論の根拠を示すもの(検討委員会など議会の取り組みを行ない、その内容に基づく議論、例えば定数維持やあるいは削減させる複数の根拠)を議会側が持って開く方がベターであろう・・・」と、議論を伯仲させるというよい意味での指摘を受けた。



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  by mikikazu82 | 2010-12-06 16:03 | ミキカズの活動日記

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