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新しい公の時代

 指定管理者制度について、議会の議決事項でよく耳にした言葉だと思います。既に尾鷲市民文化会館は、この制度により(財団法人)尾鷲市文化振興会が1ヵ年担ってきましたが、組織の理事長が伊藤市長なので、市民の方々にはナンの変化や不便がなかったと感じているのではないでしょうか。ではサービスは向上しましたか?
もしナンにも変わらん!と言うならば、この制度は経費の削減を目指しただけなのかとなってしまいます。
 
 4月1日付で、みえ尾鷲海洋深層水アクアステーションを尾鷲商工会議所へ、老人ホーム聖光園を(社会福祉法人)長茂会へ新たに指定管理者制度の下、民間委託されます。
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                (古江のアクアステーション)

そして、熊野古道センターに隣接する地域振興ゾーン夢古道おわせ(地場特産品情報交流センター)も(株)熊野古道おわせへ指定管理者として委ねています。



 では、この1ヵ年で尾鷲市民文化会館を指定管理する尾鷲市文化振興会は、市民サービスを高めることや事業を増やし売り上げをのばしたのか?ということです。この指定管理者制度とはそう言うことなのである。
いみじくも老人ホーム聖光園の指定管理を受けた長茂会理事長が、以前に議会の質疑を地元新聞で見て、小生に「民間委託は時期尚早と言われるが、民間業者の福祉サービスの質が低いというのですか?」と聞かれたことがある。そうなのである!この指定管理者制度とは、これまで公がやってきたサービスを質を落とさず、マネージメントしていくことなのである。だから、天変地異でもない限り契約の変更や指定料の増額などあってはならない制度であると同時に、売り上げや経営方法等の努力により、利益を出しても構わない仕組みなのである。いや、指定管理料を下回るような経営ではだめなのである。

 すでに、千葉県我孫子市や愛知県高浜市では、市の業務を公開し、提案型の募集で指定管理制度のもと民営化を進め、持続可能な自治体づくりとして、行政の主たるところだけを公務員が担う組織の仕組みを構築しつつある。第3次産業が60%からの当市でも、行政の仕組みを一度解体して民ができること、そう・・そこから民のための新しいマネージメントを発生させることが、新しい公づくりなのである。

地方自治体はそう進むのである

  by mikikazu82 | 2007-04-02 20:35 | ミキカズの活動日記

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