地方自治の解釈

 全国の自治体で首長と議会の対峙問題が取り上げられています。岐阜市では教育問題で市長と議会が政策対峙し、議会において市長が不信任決議されましたが、市長は自ら辞し出直し市長選挙で信が問われる形となりました。鹿児島県阿久根市では市長が行政改革の元、議会と政策対峙となり市長が不信任決議され、市長は議会を解散しすでに市議選が終わったところです。これらは政策なことで市長と議会の対峙関係から、有権者である市民に判定を委ねたことになります。

 今日は愛知県西尾市が取り上げられています。(読売新聞の記事を引用) これは土地利用をめぐる汚職事件で、市長は受託収賄罪で起訴され、議会が不信任決議し、市長に辞任を求めたところ議会を解散しました。このことにより失職した議員や市民から怒りの声が相次いで出ているようで、地方自治に関係する専門家は「地方自治が想定している事態ではないし、過去の同種事例も聴いたことがない。」「議会と首長の政治姿勢が異なる場合には、選挙で有権者に意思を問うことはある意味で妥当ではあるが、市長の不祥事が原因となっており、個人的に市長は辞職すべし。」と論じていますが、理不尽な事態に市政は迷走しているようであります。

 
 同じく市政が混乱しています当市についても、4月4日(土)付けの読売新聞三重版『尾鷲市長と議会の対決』で論説されています。ここでも名城大学の昇秀樹教授(地方自治)は尾鷲市の問題について『「不信任は政策上の問題があったときに使われるべき制度であり、今回のような問題で税金を使い、市政を停滞させてまで用いるのは恥ずべき事態だ。納得できないなら市長を選んだ市民が解職請求(リコール)すべき」と指摘。また、奥田尚佳市長に対しては「税理士も厳格な法令順守が求められる立場。市長の資質に疑問をもたれても仕方がない」と苦言を呈している。そして、「公職」重さを十分理解したうえで市政運営に臨むことが求められる。』と論じている。

 記事中にある「不信任」の声が一気に高まった・・・、と言うように、不信任決議については「奥田市長に自ら辞していただく」ことで集まった有志による意思の決定を見ることなく、議員個々の発言から「議会が不信任決議・・・」の記事が先行した。その記事のマスコミへのコメントとして市長が「不信任決議されれば、議会の解散も視野に入れている」と公言したことに対して、その後、議員から全員協議会や定例会における一般質問で「なぜ市長が起こした問題で、議会が解散させられなくてはならないのか」との批判の言葉があがった。

 議会では「市民に迷惑をかけない」ことを大前提にしているだけであって、「議会が解散させられる!」ことにしり込みをしているのではないように思います。「理」にかなわないほど市民が選んだ首長が守られている地方自治法にに沿って真摯な考えでいるからです。地方自治に直接関わらない立場との違いはあろうかと思いますが、新聞で諸々解説していただいていることがすべてではないように考えるが、言葉がひとり歩きすることの方が大きな問題なことである。市政推進のための政策的な問題を政治日程に沿って、市民に対して迷惑がかからないように取り組んでいくことが議員の責務ではなかろうか・・・

 この地方自治法にも関する見解について、国際社会科学評議会副会長、三重大学学長補佐・人文学部教授である児玉克哉氏の『児玉克哉のブログ「希望開発」』の3月24日付記事【阿久根市長、西尾市長、尾鷲市長】の記事の一部を転載させていただくと、「議会の解散は「理」としても納得できないものですし、「理」のない選挙で多額の税金が使われることも釈然としないものです。3人の市長に共通のことは、「改革派」ということです。「改革」をイメージとしても出すなら、現在の閉そくした社会の中では、期待感も高まり、市長に当選することがあります。しかし、その改革の方法も問題なのです。また、改革派市長は既存の組織を持たないために、選挙で無理をしている場合も多く、それが違法行為に繋がっている場合もあります。

 市長は、議会から不信任案を突きつけられたら、議会を解散するのではなく、辞任して、出直し選挙をすべきです。当選した市長選の時には、改革のやり方や不正行為などは市民は知っていませんでした。それが明らかになった上でも市民が信任するかどうかを、問うべきです。上記の3市のような茶番劇が展開されると市民の市政不信、政治不信はさらに高まります。」
と記されています。

 新しい感性の時代になると、時として、これまでのセオリーと違い理不尽なことや、砂をかむような思いをすることがありますが、動じることなく自らの政治信条を貫くしかない場合が多々あります。

 これも時代なのかもしれません。

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  by mikikazu82 | 2009-04-04 15:43 | ミキカズの四方山話

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