尾鷲市議会が奥田尚佳市長を再び不信任する。
昨年、現職だった伊藤允久氏との市長選挙で当選し、市民の多くは「改革の旗手」としても大きな期待のなかで第6代尾鷲市長としての就任だった。「しがらみの無い市政」がキャッチコピーだったこともあり、何でもかんでも独創的な対応が、時には頑固なくらい独裁的とも捕らえられるほど職員の良きアドバイスすら生かされて無いような気がした。
そんなことから施策に対して決断し実行するのに時間がかかり、むしろ、黒塗り市長車や議長車の使い方等を改める考えではなく、ステータスのような認識ののみで市長車を安価で競売してしまうなど大人気ないような判断に戸惑うくらいであった・・・
議長車など10年以上経った車両を大切に乗り継ぎ、出来うる限り相乗りして使用するなど、ほとんどの議長が公私混同した使用の仕方をするわけも無く、むしろ買い換えればいくら小さな車両でもいくらかの税金を使うことから、議員の誰もが無駄なことをする考えなど無いのである。議長車(公用車)は必要だからであり、これまでも助役や収入役なども出張時には使用してきたので、今は買い換えるより一日でも長く乗り継ぐことも政策的な考え方である。
奥田尚佳氏については、学歴(国立大出)とか、職業(公認会計士・税理士)などからスパースターの如し登場だったのかもしれないが、行政を執行するには政治家としての資質が欠かせず、上記のような事柄から、結果論かもしれないが、未熟なまま市政全般の重責を全うしなければならなかったかもしれないという不幸が失職と言う結末を迎えてしまったように思う。
何度も書いているように、人の上に立つお方には、潔さや、決断力、それになんとしても施策的・社会的知識となる良きシンクタンク(人脈)に恵まれることである。
あの時に決断をし、自ら市長職を潔く辞し、市民の信を問う禊ぎをしていたとしたら・・・、彼の人生はもっと違う方向にあったように思うのは小生だけだろうか?人生はまだまだ長く続く、他人のせいにすることは解決策ではない。
これは彼の不幸でもあるが、尾鷲市、そして尾鷲市民の不幸でもある。
追記、本会議終了後に受けたインタビューでは厳しいコメントを求められているようであった。
複数の報道機関との対応は、何度経験してもやはり緊張する。
小生は一貫して「あの時に・・・」である。この一連の問題は尾鷲市及び尾鷲市民の不幸だからである。
議会と言う複数の議員で構成する立場ならば、自身の能力が見えなくても全体に迷惑がかかることは無いが、一人しかできない市長職だからこそ、少しくらいの粗も見えてしまうほど物事が左右する、それくらい大きな存在だからこそ周りが厳しいのである。
尾鷲市長選挙が行われるが、政治家は与党マインドと野党マインドの両方を持ち合わせる方がいいようである。これはあくまで脳の使い方とか、政治家の脳を活性させることは選択力(判断・決断)だそうである。
また、市長像として攻め勝つこととも守り勝つことも両方できる人物にこしたことは無いのではと思う。
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by mikikazu82 | 2009-06-20 07:53 | ミキカズの活動日記