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予算決算常任委員会が設置されます。

 平成22年第1回尾鷲市議会定例会も最終日となり、付託された議案について真井紀夫 総務産業常任委員長、三鬼孝之 生活文教常任委員長、濵中佳芳子 公共施設耐震問題特別委員会副委員長(濱口文生委員長は所用のため欠席)がそれぞれ審査の経過及び結果について報告を行い、委員長報告に対する質疑はなかったものの後期高齢者医療事業について疑義を唱える北村道生議員が、議案第1号「平成22年度一般会計予算の議決について」、第2号「平成22年度尾鷲市国民健康保険事業特別会計予算の議決について」、第4号「平成22年度尾鷲市後期高齢者医療事業特別会計予算議決について」の3議案に反対の立場から討論を行った。採決の結果は、この3議案が賛成多数で、その他の23議案(議案のうち第25号から27号までの人事案件と諮問第1号・2号は、すでに採決が行われ採択されている)は全会一致で賛成であった。

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 議案の採決が総て終了した後、発議第1号「尾鷲市議会委員会条例の一部改正について」が日程に追加され、南 靖久議員を提出者に、北村道生議員、端無徹也議員、與谷公孝議員、濵中佳芳子議員、三鬼孝之議員の議会運営委員が賛成者となり提出された発議書と「議長を除く15人で構成する予算決算常任委員会」の設置を加える尾鷲市議会委員会条例の一部を改正する条例(案)を山本和夫議会事務局長が読み上げた。

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 引き続いて提出者である南 靖久議員が下記のように提案説明を行った。
 
 「発議第1号「尾鷲市議会委員会条例の一部改正について」、提案理由の説明を申し上げます。
 当市議会におきましては、常に議会改革に取り組み、これまで、いろいろ協議してまいりましたが、今回の条例改正は、現在設置されております、2つの常任委員会に加えて、新たに予算決算常任委員会を設置しようとするものでございます。
 設置の理由は、平成18年の地方自治法の一部改正により、複数の常任委員会への所属が可能となりました。
 また、予算・決算に関する議案の分割付託審査については、不可分の原則との見解もあり、このことから、新たな予算審査方法を議論してきたなかで、統合的な審査のあり方として、今回、予算決算常任委員会を設置するものであります。なお、委員会構成は議長を除く全員といたします。全議員が予算審査に参加することで、審議の幅を広げるとともに、予算に対する価値観が共有できます。そうすることで決算時においても効率のよい審査が可能となり、施策に対する監視機能の向上とともに評価機能を強化し、議会の権能を高めることを目的としております。
 よろしくご審議いただき、ご賛同たまわりますよう、お願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。」
と、述べた。

 発議に対する質疑及び討論の省略が異議なく了承され、採決の結果、全会一致で予算決算常任委員会の設置が採択された。三重県下ではこういった地方自治法の改正も元、予算の不可分を解消するための常任委員会の設置は3番目になるが、議員数の多い他議会では分科会形式で分割審査をしており、全議員(議長を除く)で一切分割せず審査する常任委員会は全国でも数少なく、ましてや三重県では初めての取り組みとなる。

 予算主義から決算主義へ、時代は費用対効果や施策の達成度がチェックされるようになり、当然ながらおもいやり予算であっても住民満足度が高くなければならないし、尾鷲市のように財政がひっ迫している自治体においては議員も職員も、そして市民も市政の現状を知ると言う共通認識が不可欠であり、今定例会から添付していただいた施策の概要など、審査のための補助資料の充実を執行部と協議しながら構築し、価値観を一にして市民と一体になったまちづくりに努めたいと思う。

 平成19年に務めた議会運営委員長の時に、予算の分割審査を解消するための提言と先進地視察を行って以来、長年の実績を持つこれまでの分割方式からの転換に対する小さな問題も含め、議会運営委員会を中心に全議員で様々な議論を重ね、今日は、委員会条例の改正案が認められ、新たな審査方式として「予算決算常任委員会」が設置されるという歴史的な日となった。

 議長職を務めるたびに議会改革をおこなわさせていただいているようで、所管する議会運営委員長や議員の皆さんには議員としての政務と併せて様々なテーマによる議論を重ねていただいてきたわけであるが、議会側からみる市政運営の効率化は執行部の行政改革と同様、尾鷲市の現状と時代の趨勢に沿って変わっていくことが肝要でもあると考える。
 映像による議会中継など市民のなかにより溶け込む改革など、まだまだ課題はたくさん残っているが、あくまで議員の本分は市政に取り組むその資質であり、日々その資質の向上を目指すことである。この変革の時代に他の事に精をだす間もないくらい議会運営はもちろんのこと、議員の取り組むことや理解することが増えており、議員職が専業であってもいいくらいで、施策はもちろんであるがそのベースとなる総合計画や予算、条例を理解することが根底には必要なのである。それらを勉強するか否かで差が出てしまうのが今の時代のようである。

 なお、施行については平成22年5月31日からであるが、これは議員4年間の任期が5月30日となっていることからであり、なおかつ委員会条例における1ヵ年の任期日にもあたることからである。しかし、委員会等の改選については臨時会の開催を避け6月の第2回定例会初日に行うことも考えられる。

 全議員で決めたことなので、これまでの議論以上に審議能力並びに監視力、評価力を充実させ、議会の権能を高め、市の発展に寄与したいと考える。


 現在議長職を務めていることもあるし尾鷲市議会の歴史を綴っていく意味でも、このように備忘録としてブログに書き留めておくことにするが、やはり議員は地区懇談会や様々な勉強会など市民との交わりなどの日々の活動、そして議会における発言こそが真髄であることを忘れないようにしたい。


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提出議案
 第 1号 平成22年度尾鷲市一般会計予算の議決について
 第 2号 平成22年度尾鷲市国民健康保険事業特別会計予算の議決
       について
 第 3号 平成22年度尾鷲市老人保健医療事業特別会計予算の議決
       について
 第 4号 平成22年度尾鷲市後期高齢者医療事業特別会計予算の議決
       について
 第 5号 平成22年度尾鷲市公共下水道事業特別会計予算の議決について
 第 6号 平成22年度尾鷲市病院事業会計予算の議決について
 第 7号 平成22年度尾鷲市水道事業会計予算の議決について
 第 8号 平成21年度尾鷲市一般会計補正予算(10号)の議決について
 第 9号 平成21年度尾鷲市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
       の議決について
 第10号 平成21年度尾鷲市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)
       の議決について
 第11号 平成21年度尾鷲市後期高齢者医療事業特別会計補正予算
       (第3号)の議決について
 第12号 平成21年度尾鷲市病院事業会計補正予算(第3号)の議決
       について
 第13号 平成21年度尾鷲市水道事業会計補正予算(第3号)の議決
       について
 第14号 尾鷲市職員の給与に関する条例及び尾鷲市職員の勤務時間、
       休暇等に関する条例の一部改正について
 第15号 尾鷲市職員退職金条例の一部改正について
 第16号 市水道事業職員の給与条例の一部改正について
 第17号 尾鷲市消防団条例の一部改正について   
 第18号 尾鷲市道路線の認定について
 第19号 尾鷲市道路線の変更について
 第20号 尾鷲市コミュニティバスの指定管理者の指定について
 第21号 尾鷲市福祉保健センターの指定管理者の指定について
 第22号 尾鷲市高齢者サービスセンターの指定管理者の指定について 
 第23号 尾鷲市地域資源活用総合交流施設(夢古道おわせ)の指定管理者
       の指定について 
 第24号 尾鷲市海洋深層水総合交流施設・分水施設(アクアステーション)
       の指定管理者の指定について
 第25号 尾鷲市教育委員会委員の選任について
 第26号 尾鷲市公平委員会委員の選任について
 第27号 尾鷲市固定資産評価審査委員会委員の選任について
 第28号 平成22年度尾鷲市一般会計補正予算(第1号)の議決について
 愛29号 平成21年度尾鷲市一般会計補正予算(第11号)の議決について
諮問
 第1号~2号
      人権擁護委員候補者の推薦について

  by mikikazu82 | 2010-03-25 19:31 | ミキカズの活動日記

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