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岩田市長が組織機構の見直し(案)を提示する。

 岩田昭人市長が市役所の組織機構の見直し(案)を議会に提示した。午前9時30分に開始時間を繰り上げて開催された総務産業常任委員会(真井紀夫委員長)と、その後開催された全員協議会で資料に基づき報告された。

 見直しの方針としては、「政策」「財政」「人事」といった行政に必要な大きなマネージメントする部門の整理と強化を行なうとともに、「まち」の活性化を目標として、「魅力あるさかなまちづくり」や「尾鷲ひのきを活かしたまちづくり」などを積極的に推進できる組織体制への見直しを検討としている。

 そして、基本コンセプトとして、『新総合計画の目的に即した組織機構の構築』『新たな行財政課題に迅速かつ的確に対応できる体制の整備』『政策調整機能の充実強化と財政機能の独立性確保』『第6次産業化に向けた組織体制の整備』を掲げている。
資料では、目的に則しただったが、これは⇒目的に即しただろう。

 このコンセプトに基づいて具現化されようとしている組織機構は、市長公室から財政・行政改革部門を独立させ【財務課】とすることと、水産農林課から水産部門を独立させ【魚まち推進課】と【木のまち推進課】にすることと併せ、新産業創造課を【商工観光推進課】にすることだった。
課名については仮称とのことだが・・・

 改正理由についても書かれているが、【財務課】については、第2回定例会での小生の一般質問において、独立させる意向を答弁していた・・・が、少しばかり小生の思わく(意図)とは違うようである。

 また、新産業創造課のネーミングこそ、第6次産業化の象徴的なものと理解していたがこれも変わるようである。新たに事業部門3課が独立するわけだが、グリーン(ブルー)ツーリズム事業や加工・流通などは縦割り行政の弊害が問題となる・・・、今以上に連携が取れるのか否かが明暗を分けるように思うので・・・
 ネーミングで第1次産業をクローズアップさせよとしている感はよく理解できるが、うみ業・やま業と五十歩百歩のように思う。執行機関の組織や機構は、いかにその機能を発揮できるか否かではないのだろうか・・・、市長公室・総務課・財務課(仮称)この関係も人材次第であろうし、事業課である商工観光推進課・魚まち推進課・木のまち推進課(全て仮称)も第6次産業的な連携を誰がリーダーとして取るのか・・・

 最近、あるイベントを2課の連携による取り組みを提言し、執行機関においてもそのような進め方が認められたにもかかわらず「どこが主とするのかとか?」など、仕事に対する考え方が閉鎖的なところが各課間である。これは気質の問題なのか・・・、「えぇ!わしらがこれもせんなんの?」との言葉をよく聞く。それでは事務分掌に明記されていないと仕事をしないのか?市民には理解できないことである。

 組織機構も施策推進を図る上でトップのあり方を示す大事なものと理解していることから、提案こそすれども反対をすることはどうなのか・・・
 ただ、気になったことは、当市の人口減少傾向を考えれば将来的な行政改革は市役所業務の縮小=職員の減員となり、この先の行財政改革においても、如何に就業の場として提供している市役所だといえども人件費の削減をしなくてはならない時代が必ず来る。その意味で課を増やすことは職員の配置数も考慮しなくてはならず時代に逆行している。また、水産市でありながら第1次産業の占める割合がほんの数%で、水産業などは市外からの仕入れにその加工や流通までで経済を考えないといけないことから、課を小刻みにする方向性は、むしろ第1次産業に特化し、第6次産業化を可能にできるのか・・・という、疑問が残る。むしろ以前にあったような「商工観光・水産課」のほうが時代のニーズにふさわしいのではないか・・・、また、管理部門も総務課の中に政策調整部門の市長公室、職員係・庶務、秘書広報で、財務課に契約等を加えて独立させる方が将来的な考えのように思った。そう言ったことから、これらについて質問させていただいた。
 
 ネーミングの中に、一時的な取り組みではないのに「推進」は必要なのか?行政用語ではなく、市民から見れば端的な表現で「魚まち課」「木のまち課」のほうがいいように思う。「・・・を推進させる」ことは、ごく当たり前な課の仕事である。

 答弁については、必ずしも小生の質問に対して納得いくものではなかったが、行財政改革と違い、組織機構のついては執行機関のあり方であって否定をしにくいものだ。しかし、幾ら組織機構を改めても人の問題である。要は職員の資質次第であり、これまでの執行部(歴代の市長)も自分自身の理想を掲げたが、「仏作って魂入れず」とか「笛吹けども踊らず」の結果もあるということを知ったようである。

 今回の組織機構の見直しは上記に書いたように「こうなるのだろうか・・・」と期待していた部分もあるのだが、こちらの理想(提案)を貫くつもりは毛頭も無いことなので、いずれにしても最初に掲げたコンセプトに基づき結果が伴うものにしていただきたいと願うのである。

 この組織機構の見直し(案)は第3回定例会ではなく、それ以降の臨時会での議案上程を検討していることを議長に申し入れているとのことだった。


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  by mikikazu82 | 2010-11-15 13:56 | ミキカズの活動日記

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