旧 来住〈きし〉家住宅(国登録有形文化財)を見学しました。
西脇市議会での研修を終え議会事務局のご厚意により、国登録有形文化財である旧 来住〈きし〉家住宅を見学させていただきました。
大正2~4年にかけて木材集めと製材をし、7年に建築を完成させたこの旧 来住〈きし〉梅吉邸は、当時の最高級の用材と最高の建築技術を用いた高級な民家で、建築用材の目録、経費出納簿、家政録などが残り家屋の履歴がはっきりわかっていることも特徴でした。
各座敷の欄間が見事なのであります。
離れの縁側と隣にある客湯殿の脱衣所です。
客湯殿(イタリア製大理石タイル)とその折上げ格天井です。
母屋床の間の天井も、匠の技で見る位置でこんなに違うのです。
久土があるところと、そこから出たところにある外流しで地下水が湧き上がってくるようになっているようです。
来住〈きし〉家は代々土地収入で財を成し、この家の主、来住〈きし〉梅吉氏は銀行を興し昭和15年播磨銀行取締役西脇支店長を経て、同20年神戸銀行監査役となり同42年に亡くなっている。
西脇市が平成13年、土地1,226.40㎡、建物597.10㎡の寄贈を受け、平成14年2月に有形文化財の指定を受けている。そして、西脇市が平成12年から策定しかけた中心市街地活性化基本計画の中で先駆事業として傷みの激しいところの整備を始め、平成15年3月より開館しています。現在は教育委員会/生涯学習課の所管で、ボランティアの方々がお世話しており、橋本関雪や近藤翠石の日本画家とか、そして市川周道といった木彫家との縁が深かったことが記されている。
入観料は無料だが、ギャラリー等の使用は有料である。語り部もいたのであった・・・
by mikikazu82 | 2007-07-27 21:00 | ミキカズの活動日記