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7月6日は、『サラダ記念日』だったんだよね。

 季節はずれの話を思い出したようにする。そんなことって、ときどきある・・・
 
 必要に駆られない限りは本など読まないし、文学のこころざしなど全くない小生にとってはテレビや歌に出てくるフレーズは、反面、強く脳裏の残っていることが多い。

 必要に駆られる、そう専門書は読み漁るし、広辞苑や??辞書などはひと時も離さず、最近はインターネットで興味のあるものをみあさっている。

 しかし、歌やドラマに挿入されたフレーズによって思い出すことってあるなぁ・・・、最近、食事をしていて食べたサラダの美味しさに季節感など関係なく、そう言えば『記念日』があったなぁ・・・と。

 歌人の俵万智さんが1987(昭和62年)年に出した歌集、「サラダ記念日」の中の一首この味がいいねと君が言ったから 七月六日はサラダ記念日からサラダ記念日とされたようだが、最近ではあまり聞かない。

 何故か、小説など読まないけど随筆、いわゆるエッセー的なものは好きなのである。だからこの歌集を当時購入し読んだときの感想は、彼女自身の恋愛を描いているのか、恋愛への憧れなのか、雑誌やテレビで拝見する俵万智さんからは歌集に出てくるストーリーのイメージが結びつかなかったように覚えている。

 「向きあいて無言の我ら砂浜にせんこう花火ぽとりと落ちぬ」「江ノ島に遊ぶ一日それぞれの未来があれば写真は撮らず」といった退屈な歌があるかといえば、「空の青海のあおさのその間サーフボードの君を見つめる」というような、歌の隙間に湘南サーフィンの点景を挟んだような、あるいは「君といてプラスマイナスカラコロとうがいの声も女なりけり」といったような、擬古と日常が屈託なく付き合っている歌があり、「潮風に君のにおいがふいに舞う抱き寄せられて貝殻になる」「万智ちゃんがほしいと言われ心だけついていきたい花いちもんめ」「ハンバーガーショップの席を立ち上がるように男を捨ててしまおう」「男というボトルをキープすることの期限が切れて今日は快晴」といった、ポップス調のユーミンや中島みゆきの歌の世界のようなものがある。

 そして、何といっても「嫁さんになれよ」だなんて カンチューハイ二本で言ってしまっていいのとか「寒いね」と話しかければ 「寒いね」と答える人のいるあたたかさは、七月六日のサラダ記念日と同じくらい気にかかるのである。

 サラダの話をするつもりだったのか、歌集の話をするのだったのかタイトルと記事の中身の矛盾など関係なくサラダ記念日なのだが、専門書でないのに購入した数少ないこの歌集は、当時、誰かに貸してあげたっきり帰ってこなかった。もう、こんな歌の数々が不似合いなくらい歳月を重ねている。

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  by mikikazu82 | 2008-11-19 13:50 | ミキカズの四方山話

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